ガンプラHGUCギャン、成型色を活かした無塗装ウェザリング仕上げ
HGリバイブ版のギャンを成型色を活かしつつウェザリングで仕上げました。
2016年5月21日発売1,320円(税込)の製品で、非常に広い可動域を誇り、様々なポージングが楽しめます。
正直ギャンに対しては他のジオン系モビルスーツに比べて関心が薄かったんですが、今回完成したキットを見て「ギャンてこんなにかっこよかったんだ!」と考えを改めました。
比較的シンプルかつマッシブな体型で、可動域の広さから素立ちだけでも様々な表情のポーズを決められます。
ただ、ミサイルやら機雷やらを積んでる為かシールドが重たいので、アグレッシブなポーズを付けると倒れやすいです。なのでその際はアクションベースを使用したほうがいいと思います。
HGギャンの改修箇所
合わせ目消し
このHGリバイブ版ギャンはビームライフル系の兵装がなく、本体のお合わせ目も段落ちモールドになるよう工夫がされている部分が多いため。処理作業については比較的少なくすみます。私が処理した箇所は以下のとおりです。
- 頭部側面
- 両手首部分
- 両足のすね部分
- 両足のふくらはぎ下半分
- 胸部パーツの両脇下部
最後の胸部パーツについては、あまり目立たないので無理に手を入れなくてもいいかもしれません。むしろゲートが他の箇所と比べて、かなり太くガッチリした構造なので、切る際にえぐらないように気をつけてください。
私はえぐりました…
えぐった部分はリアルタッチマーカのブルーで塗り、ウェザリングで隠しました。
頭部
頭頂部にはアンテナなのか飾りなのか、はたまた武器なのか用途不明な尖った部位があります。ここは恐らく子供への安全のために原作に比べ少々丸みを帯びた形状となっているため、同色のランナーパテを作成し延長してからデザインナイフやヤスリがけで鋭くしてみました。
また、頭部側面を合わせ目処理してしまうと後述のモノアイの加工や部分塗装がしにくくなるので、モノアイレールの突起をカットして後ハメ加工しておきました。
モノアイ
モノアイはシールによる再現になるのですが、前回のHGシャア専用ズゴックの時からどうもシールだけで済ませるは物足りないと感じていました。(ただしこのときの加工は失敗してます…)
今回は元のモノアイシールより若干大きめにシールの余白(銀色)部分をポンチという道具で切り取り、それを下に貼ることでカメラのレンズフレームに見えるよう工夫をしてみました。
シールを重ねるのでモノアイに厚みも出て、お手軽にできる割には結構効果的な処理なんじゃないかと個人的には思っています。
また、モノアイ部分にガンダムマーカーのクリア光沢を塗ることで、光が当たった際にハイライトが発生するようにしてみました。
腰フロントアーマー
一体型パーツのため、外装部分と裏側部分ともに切り離しました。
裏側パーツは特に気にせずニッパーで中心の接合部を切り離していいのですが、外装パーツでは同じようにニッパーを使用すると接合部がえぐれてしまう可能性があります。
なので私はアートナイフのプラカット刃を使用して切り離しました。
パーツ裏側から切り口を何度もなぞるようにして切る必要がありますが、切断面がきれいなのでその後の表面処理が楽になります。
HGギャンのウェザリング・部分塗装
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- ウェザリング
- ガンプラ
- 作業工程
全体へのウォッシング・フィルタリング・スミ入れ
まずは各パーツにつや消しクリアを吹いておきます。
私はつや消しクリアにコスパと品質のバランスが良い、アサヒペンのクリエイティブカラースプレーを使用しています。
近所のホームセンターで買えるということも嬉しいポイントです。
その後はウェザリングカラーのマルチホワイト、マルチグレーでフィルタリングをおこない、退色した雰囲気をつけていきます。
また、マルチブラックで汚れそうな部分や、パーツ裏の暗い部分にウォッシングを加えました。
ただし、今回はこの作業でやらかしてしまいました。
詳しくはこちらを御覧ください
最後はそれらを補完する形でリアルタッチマーカのグレー(1,2,3)を、パーツの色味によって使い分けて塗っていきます。
コックピットハッチ
シールで水色を再現する形になっていますが、私はリアルタッチマーカのブルーを塗った後、さらにフィルタリングリキッドのシェードブルーを塗りました。
ビームサーベル
400番のスポンジヤスリを使ってクリアパーツの透明度を落とした後、リアルタッチマーカのオレンジで根元部分を塗りました。
シールド
シールド内のハイド・ボンブをガンダムマーカーEXのヘビーガンメタリックで塗りました。成型色の状態より金属感が表現できたかと思います。
モノアイレール
モノアイのピンクがより浮きたって見えるように、ガンダムマーカーのブラックで塗りました。
ドライブラシ
アクリルガッシュのターナージャパネクスカラー黒銀でドライブラシを施しました。いぶし銀のような落ち着いた色味で、比較的時間が経過したダメージ表現になります。
チッピング
クレオスの水性ホビーカラー焼鉄色でおこないました。
最初はエッジ部分を中心におこない、自分のイメージしているダメージ量に合わせて面に対しても施します。
仕上げ
エッジなどにタミヤウェザリングマスターFセットのチタンを軽く塗り新しい傷の表現をつけました。
シールドとサベールの鍔から柄にかけての黄色のパーツには同じくFセットカッパーを塗ることで、金色っぽい金属感を表現しています。
また、ボディの所々にタミヤウェザリングマスターBセットのススを塗り、これまでつけてきた汚れや立体感を補強します。
最後はアサヒペンのクリエイティブカラーのつや消しクリアを吹いて完成です。
今回の失敗談
フィルタリングやウォッシングのため、全身にウェザリングカラーを塗りつけました。
油彩と同系統の塗料ということだったので油断した結果、右腕の関節部分が割れて、と言うより砕けてしまいました。
もはや修復不可能な状態だったため、部品注文する羽目に…
どうも間接のようなどこかしらに力が加わるパーツで発生しやすいようです。皆さんも気をつけてください。
もしそのような箇所に塗る際は、事前にクリアを吹いておき、薄め液などで極力薄めるようにした方がいいと思います。
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