【HGUC量産型ザク】成形色に部分塗装とウェザリングで時間や塗装環境が無くても気軽に質感表現
HGUCザクIIを成型色を活かしつつ、部分塗装とウェザリングで仕上げました。塗装環境も必要なく、就寝前のスキマ時間などで作業ができるため、時間がなかなか取れない方や、初心者の方におすすめの製作方法です。
2021年12月4日発売1,760円(税込)のガンプラになります。
最近のモデルらしい広い可動域で、特に付属の腰アーマー部の軟質パーツを使用すると派手なアクションを再現できます。
また本体部分の合わせ目も腕部と兵装くらいと少なく、スムーズに組み立てることができます。
グフとのコンビは無骨な雰囲気で絵になります。緑と青という配色がいいですよね。
続いてドムとのツーショット
HG量産型ザクの改修箇所
合わせ目消し
HGザクⅡで、私が今回処理した箇所は以下のとおりです。
- 両腕部、ザク・マシンガンとザク・バズーカの合わせ目消し
- 肩アーマーの穴埋め
両腕部、ザク・マシンガンとザク・バズーカの合わせ目消し
両腕の合わせ目は、後述の肩シールドの穴埋めで使用したランナーパテの余りを使って合わせ目消しをおこなっています。
兵装のザク・マシンガンとザク・バズーカはタミヤセメント(流し込みタイプ)で合わせ目消しをおこないました。
肩シールドの穴埋め
右肩のシールドには、オプション兵装を装着すると思われる穴が4箇所空いています。
ただ、そのオプション兵装が標準でついているわけではなく、今後も装着する予定がないためランナーパテを作って埋めることにしました。
ランナーパテは硬化する際に凹む可能性があるので、少し盛り気味にして乾燥後、ある程度をデザインナイフなどでカットしてからスティックヤスリで形を整えていきました。
その段階では何もなかったような仕上がりにはできませんが、ウェザリングをおこなうことで目立たなくあります。
部分部分の工程ではあまり完璧を目指ささず、まずは完成を目指す方が、私を含め、初心者の方にはいいのではないかと思います。
ヤスリ後、穴の跡が微妙に目立ちます…。
ウェザリングをおこなうことで目立たなくなりました。
HG量産型ザクの部分塗装
モノアイの部分塗装
モノアイはそのままシールでは物足りなさを感じたので、付属シールの余り部分をモノアイより直径で1mmほど大きくポンチで切り取ってレンズフレームとしました。
またモノアイ周りに事前につや消しクリを吹いてから、ウェザリングカラーのマルチホワイトを下地として塗り、リアルタッチマーカーのピンクとレッドで発光しているような表現を加えています。近くで見るとう~んですが、遠目で見るとそれなりには見えます。
バックパックの部分塗装
バックパックのバーニアには、ガンダムマーカーEXシャインシルバーを塗り、乾燥後にリアルタッチマーカーのイエロー・レッド・ブルーを塗っています。
ヒートホークの部分塗装
ヒートホークの刃先にはガンダムマーカーEXニューホワイトで下地を塗りその後ガンダムマーカーのイエローを上から塗っています。
これはイエローの隠蔽力が弱いため(ヒートホークの成型色が暗いグレーだから余計に…)苦肉の策でおこなったのですが、気をつけたい点は、ガンダムマーカの上から再度ガンダムマーカーを塗ると下地を溶かすということです。なので、2回目のイエローを塗る際は、ペンをよく降った後にペン先を一度押さえて塗料を十分に出しておきます。そのまま塗るというよりは、ペン先をスーッとなぞる感覚で塗料を乗せていきます。
あまりきれいに塗ることを意識せず、ムラができてしまったら後でおこなうウェザリングで調整すればいいという感じでいたほうがいいと思います。
HG量産型ザクのウェザリング
初心者にもおすすめ!ウェザリングで成形色のガンプラをかっこよく質感アップ
- ウェザリング
- ガンプラ
- 作業工程
全体へのフィルタリング
宇宙から地球とあらゆる場所で活動していたザクですが、今回は地上用という設定でウェザリングをおこないました。
まずは各パーツに、アサヒペンのクリエイティブカラースプレーつや消しクリアを吹き下準備をします。
このつや消しスプレーはコスパと品質のバランスが良く、すぐに必要な場合でも近所のホームセンターで入手できるので、仕事帰りに購入できて便利です。
つや消し後はウェザリングカラーによるフィルタリングです。今回は以下の順でウェザリングカラーを重ねていきました。
ウェザリングカラーの拭き取りや使用後の筆の洗浄には専用の薄め液を使用しています。
HG量産型ザクのパーツ別フィルタリング
フィルタリングを行う前に、ウェザリングカラーの乗りを良くするため、まずは全パーツにつや消しクリアを吹いておきます。
第一段階(緑色パーツ)
フィルタリングリキッドのスポットイエロー
第二段階(全体)
ウェザリングカラーのオーカーソイル
第三段階(全体)
ウェザリングカラーのホワイトダスト
第四段階(全体)
ウェザリングカラーのシェイドブラウン
第五段階(全体)
ウェザリングカラーのグランドブラウン
つや消し塗布後
1回目のフィルタリング
2回目のフィルタリング
3回目のフィルタリング
4回目のフィルタリング
5
回目のフィルタリング
ドライブラシ
アクリルガッシュのターナージャパネクスカラー黒銀でドライブラシを施しました。普通の銀色より落ち着いた色味で、比較的時間が経過したダメージ表現になります。
チッピング
クレオスの水性ホビーカラー焼鉄色でおこないました。
最初はエッジ部分を中心におこない、自分のイメージしているダメージ量に合わせて面に対しても施します。
HG量産型ザクの仕上げ
ドライブラシでは比較的時間の経過した傷の表現となっているので、タミヤウェザリングマスターFセットのチタンを軽く塗っていきます。明るい銀色なので新しい傷の表現になります。
ボディの所々にタミヤウェザリングマスターBセットのススを塗り、これまでつけてきた汚れや立体感を補強しています。
チッピングやドライブラシをおこなった部分には所々でウェザリングマスターCセットのアカサビを塗って劣化した雰囲気をだしています。
その後はウェザリングマスターやウェザリングカラーの様々な色を使ってその時の気分で微妙な色の変化などをつけていきます。毎回この作業が至福の時間です。同じようにしようとしても二度とできない一期一会の作業です。
PHOTO GALLERY
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