ガンプラHGUCドム、成型色を活かした無塗装ウェザリング仕上げ
HGドムを成型色を活かしつつウェザリングで仕上げました。
2006年1月21日発売1,870円(税込)の製品です。17年前に発売された比較的古いキットながら、その造形は近年のキットと比べても全く遜色ないクオリティではないでしょうか。
機体デザインの関係か、これまで作成した百式、ギャン、グフといったリバイブ版のキットに比べると可動域といった点ではどうしても見劣りしますが、その重量感からジャイアントバズを構えてズドンと立っているだけで絵になるMSなので、そこは大きなマイナス点にならないと思います。
また、兵装と機体の一部パーツを換装することによって、地上用のドムと宇宙用のリックドムでお好みの機体を選択できますが、私は今回地上用のウェザリングをおこなったことで、リックドムには変更できなくなりました。
人気キットなので再販されてもまだまだ入手が難しいキットですが、いずれいつでも購入できる日が来たら今度はリックドムとして作ってみたいですね。
ザクを援護するドムです。地上用MSは汚しが映えるので、製作後に並べるのが楽しいですね。
HGドムの改修箇所
合わせ目消し
このHGドムの合わせ目は比較的少ないですが、今回私が処理した箇所は以下のとおりです。
- 胸部パーツの肩から両脇にかけて
- 腹部パーツの両サイド
- 両下腿パーツの膝下部分(膝下部分から下は段落ちモールドになっているのでそのままで大丈夫です)
- ジャイアントバズ(リックドムの方はビームバズーカ)
両腕パーツの肘部分(円盤状の関節)の周りも合わせ目があるのですが、説明書のサンプル写真ではそのままになっていたので、私もそのまま残しました。気になる方はそこも処理してもいいかもしれませんね。
ちなみにすでに作成されたことのある方はお気づきかもしれませんが、手首のジョイントパーツのはめ込み場所を間違えています。
これ、私は完成後まで気が付きませんでしたが、写真撮影の段階で違和感を感じ、説明書を再確認して気が付きました…。
これは見栄えに大きく影響するので、初めて組む方は同じミスをしないよう、こちらをまずご確認ください。
合わせ目が必要なパーツ群
腕部パーツは今回合わせ目処理を見合わせました。
また、この時手首のジョイントパーツに致命的なミスをしています。
HGドムのウェザリング・部分塗装
部分塗装
モノアイ
アイ周りをカメラフレーム的にガンダムマーカーEXシャインシルバーで塗りました。
クリアパーツは他の部分が汚れているのに綺麗なままでは違和感があるので、縁の部分のみガンダムマーカーのつや消しクリアを塗り、乾燥後にウェザリングカラーのホワイトダストを塗りました。
これは、私の車の汚いフロントガラスがヒントです。
脚部
膝下の装甲裏をガンダムマーカーEXロイヤルメタルレッドで塗り分けました。
また、足裏のホバーはガンダムマーカーEXで塗っています。
バーニア
背中・腰・両足のバーニアの外側はガンダムマーカーEXシャインシルバー、内側はガンダムマーカーEXロイヤルメタルレッドで塗り分けました。
また、外側部分はリアルタッチマーカーのイエロー、レッド、ブルーを使ってバーニア焼けを表現しています。
でもこのバーニア焼けについては、まだまだ研究しないといけないですね。
拡散ビーム砲
まずガンダムマーカーEXシャインシルバーで塗り、乾燥後にガンダムマーカのイエローを上から塗りました。
HGドムのウェザリング
初心者にもおすすめ!ウェザリングで成形色のガンプラをかっこよく質感アップ
- ウェザリング
- ガンプラ
- 作業工程
全体へのウォッシング・フィルタリング・スミ入れ
まずは各パーツに、アサヒペンのクリエイティブカラースプレーつや消しクリア(この商品をamazonで見る)を吹きました。
コスパと品質のバランスが良く、近所のホームセンターでも入手できるので、仕事帰りに購入できて便利です。
その後はウェザリングカラーによるフィルタリングです。今回は以下の順でウェザリングカラーを重ねていきました。
ウェザリングカラーの拭き取りや使用後の筆の洗浄には専用の薄め液を使用しています。
- マルチホワイト
- ホワイトダスト
- グレイシュブラウン
- ステインブラウン
- ここまでの状態保持のため再度つや消しクリア
- シェイドブラウン(部分的に使用)
- レイヤーバイオレット
マルチホワイトを塗った段階
ホワイトダスト重ねた段階
グレイッシュブラウンを重ねた段階
ステインブラウンを重ねた段階
ちなみに、もっと早く気がつけという話ですが、これまではフィルタリング前に墨入れをおこなっていました。
ただ、どうしてもフィルタリングでウェザリングカラー(特に退色系のホワイト系)を重ねていくとスミが薄くなるんですよね。当たり前なんですけど。
スミ入れ部を避けて丁寧に塗るということでもいいかもしれませんが、大雑把に塗り大雑把に拭き取る、この一連の作業で生じるランダムな結果がウェザリングカラーを使う醍醐味だと思っているので、
次回からはフィルタリング後にウェザリングカラーでスミ入れをしていこうと思います。ウェザリングカラーは色数も豊富なのでスミ入れにも多様な表現ができそうですし。
ジャイアントバズ
ウェザリングカラーのマルチホワイト、シェイドブラウン、シェードブルー、マルチグレーの順でフィルタリングをおこないました。
ヒートサーベル
ウェザリングカラーのマルチホワイト、ラストオレンジを塗ったあと、リアルタッチマーカーのイエローやオレンジで調整しています。
ドライブラシ
アクリルガッシュのターナージャパネクスカラー黒銀でドライブラシを施しました。いぶし銀のような落ち着いた色味で、比較的時間が経過したダメージ表現になります。
チッピング
クレオスの水性ホビーカラー焼鉄色でおこないました。
最初はエッジ部分を中心におこない、ダメージ量に合わせて面に対しても施します。
仕上げ
ドライブラシでは比較的時間の経過した傷の表現となっているので、タミヤウェザリングマスターFセットのチタンを軽く塗っていきます。明るい銀色なので新しい傷の表現になります。
また、ボディの所々にタミヤウェザリングマスターBセットのススを塗り、これまでつけてきた汚れや立体感を補強しています。
あと、その時の気分の色のウェザリングカラーを薄く塗って色の変化を出しています。
これは本当に気分で色を選んでいるんですが、汚れって元地の色とは全く違う色がついていたりするので、どんな色を使っても意外と馴染んでしまったりします。たまに「やべっ」ってこともありますけど。
こういう点もウェザリングカラーの楽しいところですね。
そして最後につや消しクリアを吹いて完成です。
今回の失敗談
なんと言っても、手首のジョイントパーツのはめ込み位置を間違えたことだと思います。
間違えた場所にはめ込んでしまうと、ハンドパーツが不自然に離れてしまいます。正しくは、手首の奥の方の溝にはめます。
左側のパーツが、正しい位置にジョイントパーツを設置したものになります。
ジョイントパーツを間違えた位置に設置すると、このようにハンドパーツが不自然に離れてしまいます。
あと、今回というか毎回そうなんですが、なかなか合わせ目消しが上手くいかないです。とくに兵装のような複雑な形状のもの。
いつになったらきれいに消せるようになるのやら…。
また、左足のパーツでは、いつの間にか合わせ目が復活する現象が発生しました。
恐らくは接着が甘かった上に、ウェザリングカラーが侵食したことが原因じゃないかと思います。
なので、再度接着剤を流し込んでヤスリがけをおこないウェザリングカラーを塗り直しました。
PHOTO GALLERY
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